さほど裕福では・・・ 秋田県 イモ美様

さほど裕福ではなかった我が家では、おこづかいもあまりもらえませんでした。なので私の目的は必然的に少しのお金で沢山買える物限定!=駄菓子という図式でした。お皿ふき・掃除などのお手伝い+家庭内バイトで小銭を得て、お気に入りのちっちゃな貯金箱にせっせと貯め「今度は何味にしようかなぁ~」とよく物思いにふけっていたものです。ちなみに家庭内バイトというのは父親の白髪を抜くことで、1本5円で成立、という今では考えられないことでしたけど(笑)。そうやってタメ子ちゃんであった私は、いつもヒマさえあれば貯金箱をふる→お金があるかないかを確認→そして中身を数る。その工程が大好きで大好きで、そうやって駄菓子やさんへの道を一歩一歩踏みしめていたものです。ところで、私の好きな駄菓子はなんといってもうまい棒のコーンポタージュ味!。これは未だに変わらず大好きです!!。でも当たり・はずれのくじつきでないのが残念でした。それでくじがやりたいが為に他のクジつきのをも買い、喜んでいたものです。あんなにいろんな駄菓子を買って喜び食べてたはずなのに、残念ながら今となってはすっかり駄菓子名も特徴さえも忘れつつありで少し切ないです。そういえば私の息子たちも駄菓子が大好き!。やはり夫と私が駄菓子を好んで食べてる姿を目にしているからでしょうか。スーパーでも「ひとつだけだよ~」って言うと、ちっこい手に握り締めているのはひとつの駄菓子。その度、私はいかにもな駄菓子屋であの頃の私のように買わせてあげたいもんだねぇ・・・と思いながらタイムトリップでほんわかした気持ちになります。私も歳を重ね、白髪が増えてきました。考えてみるとあの頃白髪抜きのバイトをさせてくれてた父の年齢と変わらなかったりします。今度息子たちは私の白髪抜きでバイトするかしら?、だなんて思いながら駄菓子に思いをはせる私です。

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