小さい頃・・・ 群馬県 ぴのきお様

小さい頃実家の隣が駄菓子屋さんでした。(今は少しはなれたところに移転してしまいましたが)店にはたくさんの駄菓子が並んでいるのに、親の教育方針なのか、駄菓子はほとんど買ってもらえませんでした。いつもお店を横目で眺めては素通りしていたのですが、時々おばあちゃんが私と弟に100円ずつくれて、「隣で何か買って来るだわ。」と言ってくれるのが何よりの楽しみでした。100円玉ひとつを握り締めて、二人でお店に並ぶ様々なお菓子をじっくり時間をかけて選んでいたあのときの気持ちは今でも忘れることができません。たった100円ですが、駄菓子屋では何種類ものお菓子が買えてしまう。何通りも組み合わせを変えて、たった100円だからこそ、あれを買うとこれが買えないし、じゃあこっちをこれにして。と真剣に悩んでいたことを思い返すと、懐かしさとなぜか少し寂しさのようなものを感じます。今はモノにも困らないし、子供も何かをじっくり選ぶということはあまりないかもしれませんが、うちの子は、今でも駄菓子やで私の子供の頃と同じように真剣に駄菓子を選んでいます。

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